大学までは、勤勉とは言えず遊びが中心でした。だた社会に出てからは、会社に必要な人材になりたいと、プライベートより仕事を優先してきました。現在の働き方改革とは真逆の方向へ自分自身の意思で向かっていた気がします。
時間で働く人(パートタイマー的な)にはなりたくなく、結果で働く人になりたいと思っていました。
結果を出せば出すほど仕事は増え、上からの仕事量は増えてくる。それがまた喜びであり、やりがいを感じていました。仕事のストレスは仕事で晴らす、という意識でやってきて、売り上げを誰よりも上げ予算もクリアするという充実感がハードワークにも耐えられた要因だと思います。
私は、仕事と川の流れは同じと考えています。川は上流は細いけれど、うねりながら下流になるにつれて太くなります(ピラミッド)。今まで主流だった本流(人)も、洪水(会社の大きな変革や経済的大打撃や震災などの外的要因)が起こると今までの主流が取り残され、三日月湖(ラインから外れる人)が生まれて新たな本流(人材)が出来上がります。そういう意味で、どんな仕事を振られても全てこなして常に主流でやると思いながらやっていました。
現代の仕事の在り方と目指す方向が真逆に聞こえますが、本質は違います。ただ一生懸命仕事をするだけでなく、心から充実した時間を仕事でも感じたいと思っています。
人生では睡眠時間以外では仕事に携わる時間が一番長いです。いくらプライベートを充実させても一番長い時間が充実できてなければどうなんだろう?と思っていました。心から仕事が充実してると言えてこそ、プライベートも本当の意味で充実できるのではないかと思います。
現在は、スマートフォンやスマートウォッチの影響もあり、ここ数年の腕時計離れを危惧しています。ただ、1700~1800年にかけて腕時計がこの世に生まれ、わずかなスペースに時を刻む機構や機能を生み出しました。この技術や機械式時計の味わいを知ってほしいです。
弊社の【腕時計組立キット】は、純粋な腕時計のファン層とは違う、もの作りが好きな方や組み立てた歯車が動くのが好きな方からも少しづつ支持を得てきています。この中から将来的に、腕時計って面白いな!機械式時計はいいよね!という方たちが一人でも多く出てきてくれることを切に願っています。
今後も時計業界が発展していくために微力ながら礎になれればいいと思っています。また誰か(大手企業など)がこういう思いを引き継いでくれたらとも思います。